前回の続きで、糖質制限のメカニズムを説明しますね。
主食の白ご飯(炭水化物)は、身体に必要な五大栄養素のひとつです。
糖質には糖質の役割があって、脳のエネルギー源になります。
その証拠に、糖質(炭水化物)を抜くと、頭がボッーとしてきます。
やった方ですと、この症状は分かると思います。
脳のエネルギー源は糖質なので、体に入って来なくなると”やる気”が出なくなるのです。
脳も不足を感じて不快な感じが続き、今度は食欲との戦いが始まります。
努力や根性の世界になってきて、疲れやすくもなり、さらに進めば思考が消極的になってきます。
この時に、体の中で何が起こっているのかと言いますと・・・
糖質が入って来ないので、不足したエネルギーを補う為にタンパク質を糖に変えるという流れに切り替わります。
このことを、糖新生と言います。
糖が不足すると、体の骨や筋肉活性組織が削がれてしまうのです。
大切な臓器である筋肉や骨・血液や神経・血管にホルモンなどはタンパク質で出来ていますが、身体の20%を占めているので影響は”大”です。
筋肉や骨は重たいですので、それで体重が減っていたんですね。
体重が減れば、誰しも痩せたと思ってしまいますよね(汗)
でもそれは、間違った認識だったんです。
一度落ちた筋肉や骨は、簡単には戻りません。
元にリバウンドしたとすれば、それは筋肉や骨が戻ったのではなく、脂肪が付いて体重が増えています。
脂肪が付くので体脂肪率がドンと上がり、 お腹まわりや下半身に浮き輪が付いた状態となって、どんどん太っていくわけです。
体のサイズがアップして洋服が着れなくなった、今までのズボンがきつくて履けなくなる、という悪循環にハマります。
お解り頂けましたか?
過去に糖質制限をやってリバウンドをした方は、普通に食べても太るという負のスパイラルに陥っている人が少なくありません 。
低カロリーが続いた為に、代謝のよい燃える体から、代謝の悪くて燃焼し難い体へ変化しています。
あなたが痩せれなかったのは糖質が入って来なかったのが原因で、痩せると信じてやった糖質をカットする安易な方法が、皮肉なことにそれに振り回されていたのです。
この部分を修正しないで目新しいダイエットをやったとしても、いつまでたっても結果は出ません。
頑張っても結果が出ないのは、実は過去の糖質制限が足を引っ張っていたことが十分に考えられます。
明日のブログでは、糖質制限からのリカバリー方法をお話します。