もう10年くらい前でしょうか、新潟でも糖質制限ダイエットが評判になりました。
体重だけを見れば結果が出易いので、糖質制限は手軽に出来るダイエットだったんです。
でも残念なことに、安易に糖質を抜いたことでリバウンドした声もたくさんあって、やった人からの相談がいまだにあります。
実は、糖質制限の怖さというのは、何年も時間が経ってからやってくるのです。
車の追突事故で首にむち打ちの症状が残っているようなもので、時間が経った今でも体に影響は残っています。
あのとき楽して痩せた人は、結局のところ(様々な形で)代償を払っているのです。
いま何をやっても痩せない人は、過去にやった糖質制限の影響を未だに引きずっている可能性があります。
これを一回リセットする必要があるのですが、多くの人がここが出来ていません。
体の中で誤作動の信号が出ていることに、残念ながら自分では気付けないのです。
この糖質制限という方法は、血液中に糖が出る方や肥満の方が、お医者様の指導の元に行うことで効果を発揮します。
重い糖尿を患っている方には有効でも、 普通の方がやると逆に健康を害することもあります。
安易にやるのはNGで、 炭水化物を抜けば、食事メニューの偏りや偏食が生じます。
痩せることを優先させると、体重の数値にばかり目が行って、正しい判断が出来なくなるのも糖質制限の特徴です。
体が細くなった印象はありますが、それは上半身だけで、下半身は何も変わりません。
体重が落ちているので気にもせずに続けてしまいますが、気付いた時には不格好なスタイルになってしまいます。
相談に来る方の容姿を見ると、糖質制限をやった人は、お腹から下の皮下脂肪が残ったままなのです。
ですから当院としましても、健康な方にはお勧めしていません。
主食の白ご飯や果物を食べない間は簡単に痩せたとしても 、また糖質を食べ始めれば太ります。
入って来なかった糖質が入ってくると、風船が膨らむように体に溜め込んでしまうのです。
理屈で考えれば簡単なのですが、ちょっと結果が出ると、嬉しくて続けてやります。
それを何の疑いもなくやってしまうのが、糖質制限の落とし穴です。
次回は、なぜこういったことが起こるのか?そのメカニズムをお伝えします。